鷹尾山 蓮王寺
[住所] 〒939-0341 富山県射水市三ケ(高寺)1597
[TEL] 0766-55-0157 [FAX] 0766-55-1163
[住職名] 上田 雅裕
[URL] http://www.exe.ne.jp/~uechan/takadera/daibutu.html
[宗派] 高野山真言宗
<沿革・歴史>
小杉町発祥の地である鷹尾山蓮王寺は、高野山真言宗に属する古刹であり、県下真言宗寺院でも、十指に屈せられる名刹の一つである。その開創は、文武天皇大宝元年(七〇一年)越中の守佐伯有若公が、行基を招いて鷹の供養のために、七堂伽藍を建立したといわれている。
その後、幾多の盛衰を極め、特に、元亀、天正の乱に(約四〇〇年前)寺塔の荒廃は、極に達したが、江戸時代初期に、現存の、諸仏が再興され、本尊・丈六阿弥陀仏如来とともに、現代にいたっている。現在の、本堂内陣には、本尊丈六阿弥陀如来座像・胎蔵界大日如来・聖観世音・薬師如来・地蔵菩薩・七福神などの諸像がまつられ、越中造像史上の貴重な資料となっている。また、小杉大仏として知られる丈六阿弥陀仏如来は、古くからぼけ封じの仏として知られ、そのまわりにまつられている、えびす大黒をはじめ幸福の神といわれる七福神とともに、人々の心のふるさととして、信仰を集めている。
なお、境内には、千躰不動尊(高さ五メートル)をまつる不動寺、観音堂、石仏不動(大岩山日赤寺の分身)、白寿観音、人形供養観音等の堂宇や、仏像が整然と安置されている。
なお、境内には、千躰不動尊(高さ五メートル)をまつる不動寺、観音堂、石仏不動(大岩山日赤寺の分身)、白寿観音、人形供養観音等の堂宇や、仏像が整然と安置されている。
<年間行事>
1月1日 | 新年大護摩祈襦 |
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2月15日 | 涅槃会 |
3月春分の日 | 弘法大師正御影供 |
8月8日 | 盆施餓鬼法会、観音四万六千日 |
10月第2日曜日 | 人形供養祭 |
11月23日 | 不動尊祭礼、大仏供養会、無縁供養会 |
蓮王寺は室町時代に僧侶の学問所だったと推測される記録が確認されている。内容は大袋庄の高寺にある僧侶の学問所「談所」で、弘法大師空海の著作の注釈書を書き写したというもの。大袋庄は、射水新湊地域から小杉地域南部にかけての範囲だとされている。蓮王寺は「高寺」と呼ばれることから、注釈書を書き写した場所は同寺か前身の寺であると考えられている。また、蓮王寺には、奈良時代の高僧・行基が作ったとされる小杉大仏が安置されており、この点からも談所は蓮王寺を指すのではないかと考えられている。高僧が作ったという伝説が残る仏像に関する史料が県内で見つかったのは初めてである。